「また、来年!」
第12回「ロタブルー トライアスロン」

今年で第12回を数える「ロタブルー トライアスロン」

『ロタブルー』と呼ばれる世界有数な透明度を誇る、魚をも見渡しながらの真っ青な海でのSWIM。

渋滞もない、信号もない、のんびり車の走るハイウェイでのBIKE。

そして、この美しい海を見渡し、木々の生い茂る島の自然を満喫しながらのRUN。


手付かずのこの自然の中での大会に「参加するだけでも意義がある!」と、年々参加者は増え続けています。12回目を迎える今回、日本からも100名を越すエントリー。

が、しかし、、、大会準備は地元ローカルの心配の中、始まりました。私たちの住むこのマリアナ海域は、台風が誕生する所でもあるのです。そのいくつかは日本へも向かい、大きな被害をもたらしています。

前回の台風では、この島の東港も破壊されてしまいました。幾度となく台風によって壊されては修理を繰り返してきましたが、もういい加減懲りたのか(?!?)、今回は大掛かりな基礎からの大工事を、年の半ばから始めていました。

実はこの港、トライアスロンのスイムのエントリー場所なのです。

「大会までに終わるのだろうか?」

という、工事の進行を横目に心配しながら、、、

やっぱり、工事は終わりませんでした。


これがその東港。

バイクを置く場所も確保しなければならない、シャワーも設置しなければならない、テントを張らなきゃならないし、ゲートだって作らなくっちゃ、、、

工事を一旦中断しての場所の確保。何より安全第一! ローラーでとりあえず地慣らしをしているけど、大会まであとわずか2日しかありません。


バイクからランへの中継地。

バイク置き場を設置中です。こちらは回を重ねる毎に要領もシッカリつかみ、準備をするローカルたちも手馴れたもの。


ローカルたちが道路を掃除したり、草刈りをする姿があちこちで見受けられます。沖に停泊し選手たちを見守るボートは、地元のダイビングショップなどが担当しています。

今回は、東港の工事のため、早朝の5時30分に西港からぐるっと回って、スイムポイントに到着したそうです。


運営にあたり、主催者のKFCのご心労、主催地のロタ政府の苦労はもとより、島の人々の協力を忘れる事はできません。

11月19日土曜日、朝6時30分、この日のために港の工事も一時中断し、かくして、第12回「ロタブルー トライアスロン」は、予定通り始まりました。


足場はチト悪かったけれど、工事の鉄柵の向こうには、いつものあのロタブルー。
この日、選手のみが見ることができた海でした。

「また、来年!」

こんな状況下での大会も何のその。笑顔で再会を約束し、島を後にしていったアスリートたち。

来年はピッカピカの港で待ってるぞぉ〜!




それではまた。次回の『私的ロタ指南』をお楽しみに〜!

(2005年11月22日)



ロタ島でトンガトンガカフェを経営されているEiko-sanに、ロタの素晴らしさを紹介していただきます。女性ならではの繊細な視点とともに、ロタをはじめ、北マリアナ、そして大平洋、さらに地球全体が、優しい気持ちで包まれるような話題をお届けいたします。



私的ロタ指南