南の島のクリスマス

カーラジオから流れるクリスマスソングを、鼻歌混じりに口ずさみながら、通り抜けるいつものあの島景色。

タワワに実るココナッツと真っ青なロタブルー、青々と生い茂る木々の間に「赤い服のサンタクロース」?!

燦々と降り注ぐ太陽の下、サンタの服はやっぱり暑そぅ、、、


島の人たちは競ってクリスマスの飾りつけ、道路脇のクリスマスデコレーションが、行きかう車を楽しませてくれます。


このツリーは、西暦2000年を迎える年に、記念として作りました。

やっぱりこの時期ツリーが欲しい! されど隣島グアムから飛行機で運ぶのも大変だし、造花のツリーじゃ味気ないし、、、

そんなある日、夢を見ました!

『貝殻でできたクリスマスツリー』

どうしたら夢のようになるんだろうか? 思いを廻らし、考え付いたのが、大人の背丈ほどもあるホワイトセメント製。ロタのビーチで集めた珊瑚や貝殻を張りめぐり、ツリートップはヒトデのきらきら星。

動かすのにちょっと大変ではありますが、我が家自慢の永久保存版クリスマスツリーでございます。


ロタでは24日のイブの夜、教会で「MID NIGHT MASS」というミサが、夜10時頃から執り行われます。

皆、小奇麗な服に身を包み、いそいそと教会へ、そしてキリストの生誕を喜び合います


CHRISTMAS DAY

25日の朝は、数人の村人が「サント ニーニョ」と呼ばれるキリストの赤ちゃんの人形を抱えて、島の家々一軒々を、歌を歌いながら巡ります。

この声が近付いてきたら、もうすぐ我が家という合図。ロウソクを灯してサントニーニョを待ち受けます。

軒先でサントニーニョを預かり、家の中にお入れします。


お祈りを捧げた後、家族一人一人がこのニーニョに軽くキス。

Merry Christmas!




それではまた。次回の『私的ロタ指南』をお楽しみに〜!

(2005年12月25日)



ロタ島でトンガトンガカフェを経営されているEiko-sanに、ロタの素晴らしさを紹介していただきます。女性ならではの繊細な視点とともに、ロタをはじめ、北マリアナ、そして大平洋、さらに地球全体が、優しい気持ちで包まれるような話題をお届けいたします。



私的ロタ指南