ロタの花々

さて、今回は「花」です。

日本では、桜前線が列島を駆け抜けましたが、南の島ロタでも、それぞれ花の時季というのがあります。

「どうっ!」てなぐらい、ゴージャスに咲き誇るカラフルな花々とは対照的に、ひっそり静かに咲く花たちもあります。

そんな花を探してみるのも、ロタでの楽しみ方のひとつといえるでしょう。


写真はロンリーフラワー

花を丁度半分にしてしまったようなカタチをしているのが特徴です。

どうしてロンリー(独りぼっち)なんていう、寂しがりやの名前がついているかというと、、、


二つ合わせると、、、ほらね。

淡いペパーミントのような香りが、ほのかに香ります。

テテトビーチのそばの道路際に咲いてました。


ロタにはとても良い香りの花々が存在します。これはその代表的な花の一つ。

「イランイラン」と言います。木の枝に並んで咲く、どこが花?と思わんばかりの姿カタチ。でも、その香りといったら、、、甘くエキゾチックな強い香りを放ちます。

香水やアロマオイルの原料として使われたりしていますが、咳止めとしての薬用効果もあるそうです(煎じて飲むそうです)。

今がちょうど花の時季。木のそばに立つと、うっとりしてしまうほど良い香り、、、


ロタで「カラスカス」と呼ばれるこの花もまた、柔らかく甘いとてもよい香り。

木に咲く花で、タンポポの綿毛の様にふわふわしています。

この木が近くにある知り合いのお宅では、夕暮れ時になると、香りが潮風に乗って庭先に運ばれて来るとか。

そうすると、あたり一面、香りがたたずむのだそうです。

なんともうらやましい限りですね。


カマチリ

ねじれん棒の枝豆の様な実がつくこのお花。実は食べられます。

熱帯のこの島にもそれぞれ花の時季があって、今が丁度その時。

こんな、見落としてしまいそうな小さな花が、木にいっぱいついています。


スターアップルの花も、今が見頃。

こんな可愛らしい花をつけるんですよ。

グリーンの葉に、優しいピンクの花びらが映えます。


パパイヤのオスの花

この花をつけると、残念ながら、パパイヤの実は成りません。

実こそ成りませんが、ご覧の通り、花は立派です。とはいえ、やはり実をつけてこそパパイヤと思ってしまうが本音。

メスの花を咲かせるパパイヤが、初めから分かれば良いのですが、、、


これがパパイヤのメスの花

この花をつけるとパパイヤが実ります。

種をどう見分けるかは、今だに不明だそうです。

花をつけて初めてわかるので、種をまいて花が咲いてみたら全部オスだったりすることも、、、

う〜ん、ショック。




それではまた。次回の『私的ロタ指南』をお楽しみに〜!

(2006年4月17日)



ロタ島でトンガトンガカフェを経営されているEiko-sanに、ロタの素晴らしさを紹介していただきます。女性ならではの繊細な視点とともに、ロタをはじめ、北マリアナ、そして大平洋、さらに地球全体が、優しい気持ちで包まれるような話題をお届けいたします。



私的ロタ指南