「Goマニャガハ!」とその理由

リピーターにはお馴染みの「マニャガハ島」ですが、初めてサイパンを訪れる人たちにもオススメなのが、これまた「マニャガハ島」です。

マイクロビーチの沖合い約2.5キロに浮かぶ小さな島。周囲約1.5km、15分くらいで一周できてしまうこの島が、何故オススメなのか?
気軽に行けて誰にでも楽しめる。それでいて綺麗、、、というだけではないのです。
島は小さいけど、パラセーリングから体験ダイビングまで様々なアクティビティーが楽しめ、また、ビール片手に木陰でのんびり、なんてこともできるのが、ここ、マニャガハ島。

サイパンと聞いて、白い砂浜と青い海を想像する人も少なくないと思いますが、サイパンには意外と少ない、、、。勿論あるにはありますが、車が必要だったり安全性の問題などを考慮すると、要するに手軽ではないのです。
その点「マニャガハ」は、ロッカー、シャワー、トイレ、レストラン、そして何よりも白砂のビーチと綺麗な海があるのです。

と、ここまではガイドブックに載っているのと同じような事を書いてしまいましたが、本当は別の理由もあるのです。

公表しにくい内容ですが、このコーナーを読んでいただいている熱心な皆さんにだけ、こっそりお話しちゃいます。日本では環境問題やゴミ問題が深刻になり、ゴミの分別収集が徹底され、またその処理についても日に日に改善されつつありますが、ここサイパンではあまり深刻に考えられていないように感じます(しかしながら本当はとても深刻な問題なんですけどね!)。

サイパンと言えば「海がキレイ!」が代名詞でしたが、海の透明度、珊瑚の生息状況など、昔と今では少々事情が違うようです。残念ながら島の人々の暮らしが豊かになるにつれ、自然環境は悪化しているのが現状です。
サイパン本島の西側海岸線の潮の流れが緩やかな場所に生息していた珊瑚の数は減り、以前は生えていなかった海藻が繁殖してきています。海藻はリン分を好み、そのリン分は生活廃水などに多く含まれています。それにはやはりゴミ問題が暗い影を落としていると言えるでしょう。日本では殆ど全てのゴミが分別収集され、リサイクルされるか、高温で焼却されるか、埋め立てられます(埋め立てられる場合でも厳しい規制がありますよね?!)。

サイパンの場合は、ゴミの分別は必要無くゴミ焼却の施設もありません。各家庭、レストラン、企業などから出されるゴミが一緒にされて捨てられています。その最終処分場といえる場所が、アメリカンメモリアルパークの北約1キロ程の所にあり、現在もその高さを増しています。
更にその山が海に接しているため、そこから出る「余りキレイではない物」が直接海に放出され続けています。

サイパンの西側海岸線沖には帯状に連なるリーフがあり、その内側は水深も浅く潮の流れも速くありません。当然の事ながら潮の流れが緩やかな所には「余りキレイではない海水」が溜まります。時々基準値以上のバクテリアが発生して遊泳禁止になったりすると、現地の新聞には記事が掲載されます(しかし一般の旅行者が知ることは殆ど無いですよね?!)。

大袈裟に言い過ぎてしまったかも知れませんが、10年後20年後を心配している人たちも少なくありません。

そんなサイパンの海事情のなかで、やっぱりオススメなのが「マニャガハ島」なのです。潮の流れの緩やかなサイパン本島西側のビーチ沿いに比べて、潮通しも良いため水質も良好! シュノーケリングをしても可愛くてキレイな魚達に直にあえるでしょう。

注意点としては、少し潮の流れが速いことと周囲を珊瑚に囲まれているので、ビーチシューズや足首をホールドできるサンダルを用意した方がベスト。それと木陰は意外と涼しいので、何か羽織る物があった方が良いでしょう。

 

マニャガハ島へは約15分から20分程。交通手段も様々。一般的にはフェリーですが、小さなボートで行ったり、バナナボートで行ったりすることもできます。個人的にオススメの方法としては、やっぱりフェリーですね。このフェリーは海底が見える仕組みになっているので子供達も大喜び! 大人は潮風を受けながらちょっとしたクルージング気分を味わえます(小さなボートは、腰痛持ちの私にはちょっとキツかった、、、)。

そのため料金も様々。安いところでは往復$15(入島料$5別)位からありますが、様々なトラブルもあるようなので、確立した会社のツアーを選ぶことをお薦めします。

是非、サイパンに来たら気軽に行ってみてください。GoSaipan! じゃなくて、今回は「Goマニャガハ!」でした。

それでは次回もお楽しみに〜!

(2001年4月20日)

 

私的サイパン指南