もうすっかりお馴染みのサイパンのチョー目玉商品、「ボージョーボー人形」。
その人気商品を作り続けてこられた、ボージョーボー人形の作製工場を見学してきました(この工場の方は、昨年(2006年)の旅行博で、制作実演をしてくれた方々です)。
場所は、サイパン空港の方角のダンダンという住宅地区でした。電話で連絡して、言われたとおりに行ったら、通り沿いに看板が出てたのですぐに分かりました。
舗装されてない道を入ると、その正面の突き当たりに工場はありました。
とはいっても、材木とトタン屋根でできた、雨はしのげるけど風はしのげないような(ちょっと心配、、、)、本当に簡単な工場でした。
現地の人やフィリピンの人たちが、基本的には手作業で人形作りを行っていました。
それぞれの担当が決まっていて、流れ作業ですべてを組み立てて行くようになっています。
この人形は、皆さんもご存知のように、本体となる「ボージョーボーの実」、手と足の先に付く「ガオガオ」、目と鼻を構成する黒と赤の実「クラリス」からできています。
縄も女性の髪の毛も、すべてココナッツの繊維から作られています。
皆さん、一所懸命ていねいに作っていました。
特に目や鼻の位置、手足の長さなど、きちんと注意しながら組み立てていきます。
この工場に来ることを決めた時、何となく願いを叶える「ボージョーボー人形」の夢が壊れてしまうのではないかと思いましたが、たとえこうして大量生産をしていようとも、この工場から世の中に出される人形には、ひとつひとつ思いが込めて作られていることがよ〜く分かりました。
何でも最近では「ボージョーボー人形」を作りに行くツアーもあるとかで、この工場にはツーリストの人たちも来ているそうです。
ココに来る人たちなら、私が感じたことを皆さんも感じてくれるだろうと思います。
写真には撮りませんでしたが、実は私も作らせてもらいました。これがまた、案外、作製に手こずってしまいました。
けっこう作り甲斐がありました。
サイパンにはあまり特産品と呼べるものがありません。
しかし、このボージョーボー人形がいつまでも北マリアナの良い工芸品であるとともに、サイパンを訪れる人々の願いを叶えてくれる存在であって欲しいと思いました。
それではまた、次回の「私的サイパン指南」をお楽しみに〜!
(2007年2月5日)